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QuickTime Player の新機能

無償の「QuickTime Player」と、QuickTime Pro には、両方とも多くの新機能が用意されています。「QuickTime Player」の新機能は次の通りです。

H.264 ビデオ対応
この最新の標準ベースのコーデックでは、3G から HD、さらにはそれ以上の範囲で、できるだけ低いデータレートで非常にすぐれた品質のビデオが提供されます。

サイズ変更時の再生の継続
「QuickTime Player」ウインドウのサイズを変更するときに、再生がなめらかに継続します。

構成不要のストリーミング
「QuickTime 環境設定」でインターネット接続の速度を設定する必要がなくなりました。QuickTime によって、コンピュータに最適な接続速度が自動的に判別されます。ストリーミング中に接続が失われた場合は、自動的にサーバに再接続されます。

サラウンドサウンド
「QuickTime Player」で、最大 24 チャンネルのオーディオを再生できるようになりました。QuickTime 7、Mac、およびサラウンドスピーカーがあれば、サラウンドのムービーやゲームでその効果を十分に楽しむことができます。

新しい、向上した再生コントロール
最適な状態で視聴できるように設定を調整するには、新しい「A/V コントロール」ウインドウを使います。ジョグシャトル、再生速度、低音、高音、左右のバランスなどの設定を簡単に変更できます。

フルスクリーン再生
使用可能なピクセルをすべて使って、ディスプレイの性能を最大限に活用します。これらの新しいモードを使えば、どのようなサイズの画面にもコンテンツを合わせることができます。

追加のキーボードショートカット
「QuickTime Player」では、「Final Cut Pro」と同じトランスポートコントロールをキーボードショートカットで使用できるようになりました。さまざまな速度でムービーを表示しているときに、J キーを押すと巻き戻され、K キーを押すと再生が一時停止し、L キーを押すと再生が再開されます。

クローズドキャプション
「QuickTime 環境設定」のオプションを使って、標準の CEA-608 クローズドキャプションを表示できます(ムービーで使用可能な場合)。

タイムコードの表示
「QuickTime Player」でムービー時間、タイムコード、およびフレームカウントの表示を切り替えることができるようになりました。キーボードを使って、特定のタイムコードまたはフレーム番号にジャンプすることもできます。

Spotlight に適したメディア
Mac OS X v10.4 の新機能である Spotlight により、QuickTime のコンテンツを簡単に検索することができます。Spotlight を使うと、アーティスト、著作権、コーデックなどのムービー属性を検索できます。

スクリーンリーダーの互換性
Mac OS X v10.4 に付属の「VoiceOver」を使用して、視覚に障害のあるユーザも「QuickTime Player」の機能を楽しめます。

刷新されたコンテンツガイド
デザインを一新した QuickTime コンテンツガイドにより、インターネット上のエンターテインメントの最新情報が提供されます。

QuickTime Pro への簡単なアクセス
無償の「QuickTime Player」を使用するときは、QuickTime Pro でのみ利用可能な機能には、名前に「Pro」と表示されます。いずれかの項目を選択すると、機能の説明が表示され、QuickTime Pro へのアップグレード方法が分かります。

フローティングコントロール
フルスクリーンモードでは、DVD のようなフローティングコントロールが提供され、一時停止、再生、早送り、巻き戻し、フルスクリーンモードなどの機能に簡単にアクセスできるようになりました。マウスを動かすと、コントローラが画面に数秒間表示されます。

QuickTime 7 Pro のユーザは、「QuickTime Player」の優れた機能をすべて利用できるだけでなく、以下に説明する QuickTime Pro の新機能も利用できます:

オーディオとビデオを記録する
コンピュータにデジタル・ビデオ・カメラを接続すれば、ビデオポストカードをすばやく作成して、家族や友人と共有できます。

ムービーを共有する
ムービーファイルを簡単に作成して、電子メールで送信したり Web サイトに投稿したりできます。

H.264 ビデオを作成する
このコーデックは、ビデオのすべてのエンコーディングに使用します。HD(High Definition)から 3G(モバイル機器用)まで、さまざまなサイズのコンテンツを作成します。

サラウンドオーディオを作成する
マルチチャンネルオーディオをムービーに追加することにより、豊かなマルチメディア体験を顧客に提供します。サラウンドスピーカーのない顧客がいても心配いりません。QuickTime によって、各ユーザのスピーカー設定に応じて自動的にオーディオがミックスされます。

同時書き出し
複数のファイルを同時に書き出して、次の再生や編集作業を継続します。

Web 用の書き出し
リファレンスムービーや、ムービーを Web ページに埋め込むために使用できる HTML スニペットを含め、iPhone およびデスクトップへの配信に最適化されたさまざまなバージョンのムービーを自動的に作成します。

Apple TV、iPod、および iPhone への書き出し
新しいプリセットを使うと、Apple TV 、iPod、および iPhone で使用できるように最適化された形式で、ムービーを簡単に書き出すことができます。

向上したムービーオーサリング
インおよびアウトのポイントに対する新しいホットキーにより、編集作業が大幅に簡単になっています。また、「ムービーのプロパティ」インターフェイスが完全に再設計され、簡単で効率的なムービーオーサリングができます。

新しい AAC の一定品質モード
一定のビットレートではなく、一定の品質で最適化された AAC オーディオファイルを作成して、一貫した高品質の視聴体験を実現します。

アパーチュアの適合
ムービーのアパーチュアモードを表示し、ピクセルの形状など、新しいアパーチュア設定にムービーを適合させることができます。

ソースビデオをデインターレース処理する
「ムービーから QuickTime ムービー」オプションを使ってビデオを書き出すときに、「書き出しサイズの設定」のオプションを設定する方法でビデオをデインターレース処理できるようになりました。

3G ストリーミング
ほかの 3G ストリーミングハンドセットや配信アーキテクチャと完全に相互運用可能な、RTSP ストリーミング用の 3G ファイルを作成します。

「Automator」準拠
Mac OS X v10.4 では、操作の簡単な「Automator」のインターフェイスを利用して、QuickTime のワークフローを効率化します。QuickTime 7 Pro には、QuickTime ユーザだけが使用できる QuickTime 用の Automator アクションが用意されており、キャプチャを開始および停止する、ヒントムービーを書き出す、トラックを使用可能にするなどの作業を簡単に自動化できます。「Automator」と QuickTime 7 Pro を組み合わせれば、自分だけの QuickTime 用 Automator アクションを作成することもできます。

Podcast 共有
Mac OS X v10.5 Leopard を使って、ムービーファイルを簡単に Mac OS X Server v10.5 Leopard の「Podcast プロデューサー」に送り、Podcast を自動的に作成および配信できます。